収入トピック
■ 女優・俳優の収入・年収事情
女優・俳優を職業にするには、高い演技力と運、精神力などが必要です。下積み時代は年収100万円以下のケースも多いですが、ひとたび人気者になると、若くして年収が億を超えるケースも存在します。
とある芸能メディアの調査では、女優・俳優の平均年収は980万円とも推測されています。これは一定の水準を超えたプロの方を対象とした場合で、女優・俳優業だけで食べていけない方も多くいるため、そういった方々まで対象に入れた場合、平均年収は大幅に下がると考えられます。
次に、俳優・女優の収入源は多岐に渡ります。
- 映画やテレビドラマの出演料: 俳優・女優は作品ごとに報酬を得ます。この額は作品の規模や予算、俳優自身の知名度によって変動します。
- 舞台出演料: 俳優・女優は舞台演劇に出演する際にも出演料を受け取る場合があります。
- 声優活動: アニメやアニメーション映画、ゲームなどで声を担当する声優としての活動も収入源となります。
- スポンサーシップや広告契約: 一部の有名俳優・女優は、ブランドや企業との提携によって収入を得ることがあります。
- テレビ広告やCM出演料: 一部の俳優・女優は商品やサービスの広告に出演し、その際に報酬を得ることがあります。
- 著作権(映像) 作品が再放送されたり、映像ソフトが販売される際に、俳優は一定の著作権料を受け取る場合があります。
- 脚本執筆や監督などの副業: 一部の俳優は脚本を執筆したり、映画の監督など、他の芸能系の役職でも収入を得る場合があります。
- イベント参加: 一部の俳優は公開イベントやファンミーティングなどに参加し、それによって収入を得る場合があります。
- 所属事務所からのサポート: 一部の俳優は所属事務所から契約に基づくサポートを受けることがあります。これはプロモーションやキャリアの相談などを含みます
映画の出演料は主演級で1本、100万~300万円(劇場公開作品レベル)がほとんどで、超大作で連続主演を果たす大物に限り、500万円~1000万円に到達することもあります。民放大手ドラマも同様に、主演級の出演料が1話30万円~150万円がほとんどです。超人気シリーズに連続出演する主役の場合は、1話300万円~500万円など高額になりますが、ほんの一部の例です。
圧倒的に稼ぎが大きいのが、企業の広告関係のお仕事です。ブランドの広告塔やテレビCM出演などが最たる例で、全国区のCMにメインで出演となれば、駆け出しの俳優・女優であっても、1本500万円~。人気俳優・女優であれば、2000万円以上、国民的な大物俳優・女優ともなれば、7000万円~1億円を越えるケースも確認されています。
映画・ドラマに何本も出演するよりも、CM1本に出演する方が、遥かに稼ぐことが出来ます。ただし全国区のCM出演は、映画やドラマ作品に出演するよりも遥かに競争力が高いお仕事です。
そのため一般的な芸能事務所は、映画・ドラマ・番組出演などを通じて俳優、女優の人気度・知名度を上げ、企業の広告関係のお仕事につなげることで、投資分を回収しているようです。
※ 1億円稼いでいる人気女優をケースを上げれば、年間で映画に主演で1本、民放連続ドラマに主演級で2本(各10話)その他宣伝のため、雑誌や番組出演などを含めて5000万円。CMに5本出演(1本4000万円)で2億円。そこから経費を差し引いた利益を事務所と折版して1億円が女優の収入となります。
■ 納税額に基づいた推定年収
(写真)トレンディードラマの女王として人気を集めた浅野ゆう子(左は風間トオル)
【 浅野ゆう子さんの推定年収 】
- 年度 / 順位 / 年収額 (万円)
- 1990 / 16位 / 15213
関連記事 高額納税額 (1983年~2004年)
※ 自治体から公表されたデータに基づいています
浅野ゆう子さんは、1990年に高額納税者リストにランクインしています。当時の推定年収は、1億5213万円です。
当時は、数々の人気ドラマに主演し“トレンディードラマの女王”と呼ばれていた頃です。フジテレビのドラマ、1988年「抱きしめたい!」、1989年「ハートに火をつけて!」、1990年「恋のパラダイス」とヒットが続いていた頃で、浅野さんの女優としての最盛期といってもよいでしょう。
主演を務めたドラマが若者に圧倒的な支持を得て、驚異的な視聴率を叩き出していました。この頃の作品全てにおいて、主演を務めています。
■ 女優 浅野ゆう子 全盛期 ギャラは?
(写真)トレンディドラマで活躍していた浅野ゆう子さん
浅野ゆう子さんの全盛期は、トレンディドラマといわれるドラマで主演を貼っていた1990年代前後。
トレンディドラマ主演のギャラ相場は、1話200万円~300万円と高額。中には1本500万円をもらっているケース(保坂尚希さん)もあります。
主演ドラマ1クールで、2000万円~3000万円。CM出演料も1本2000万円~3000万円。
当時駆け出し中の20代後半~30歳前後の女優さんの中ではトップクラスでしょう。
これらを合算すると浅野さんの稼ぎは、年間軽く5億円以上。この中から経費として差し引きして、事務所と利益を折版すると、手元に多くは残らなかったようです。
■ 浅野ゆう子さん 現在のお仕事・推定年収は?
(写真)アデランスの広告に出演時
浅野ゆう子さんは、2023年現在(63歳)でも女優として活躍しています。映画は2013年以降出演していませんが、ドラマに数本、現在は脇役やゲスト出演のみに留まっています。TV番組には年間10本程度出演しています。
その他雑誌の取材や舞台女優としても活躍しています。過去に実績があり、人気・知名度のある女優ですので、ギャラもそれなりに高額であると考えられます。
※ 週刊誌が流出させたTV局のギャラテーブル(2005年版)によると、浅野さん主演ドラマのギャラは、1話[150〜200万円]。2005年当時の「米倉 涼子」、「篠原 涼子」、「深田 恭子」さんらと同等のランクだとされています。芸能界はギャラを下げる慣習があまり無いそうです。
全国区のCMに出演していた際の推定年収は、2500万円~3500万円(2017年~2022年までアデランスに出演)。現在でも最低でも1000万円~2000万円はあると考えられます。
浅野さんは、アデランスで毛髪・美容・健康関わる広告に出演していたためか、キレイな髪を維持するだけで月に20万円以上(年間240万円)かけていたそうです。
女優の場合、こういったメンテナンス費用は経費として落とすことが出来るようですが、すごい金額ですね。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません