収入トピック
■ プロゴルフ選手の年収・収入事情
国内男子プロゴルファーの平均年収は約2,931万円。国内女子プロゴルファーの平均年収は約3,497万円です(2019年のプロゴルファー賞金獲得ランキングTOP100より選出)。中央値は740万円~950万円ともいわれています。高い収入を稼げているプロゴルファーは上位選手のみで、そういった選手は、賞金額だけでなく、賞金以上に高額なスポンサーシップ契約、メディア・CM出演、ブランドとのアンバサダー契約などを通じて、数億円以上の収入を得ているケースがあります。
逆に、日本の平均年収を下回り、プロゴルファーとして食べていけない選手も多くいます。収入面では、ツアーに出場しなければ、収入は0円です。ツアーで入賞すれば賞金が獲得できますが、国内では毎年50人前後(女子は20人前後)がプロになる他、有望なアマチュア選手、海外の有力選手などを含めての厳しい争いです。また賞金額は高額に見えても、交通・宿泊費、用具費、ウェア、トレーニング費、トレーナー費など、必要な出費も多いようです。そのため「シード権」を取らなければ、収入面では厳しいようです。
プロゴルフ選手の収入源は、大きく7つあります。
【 プロゴルフ選手の主な収入源】
- 賞金: プロゴルフ選手は、トーナメントでの競技成績に応じて賞金を獲得します。大会ごとの賞金額は異なりますが、メジャートーナメントやツアーチャンピオンシップなどの大会では高額な賞金が用意されることがあります。
- スポンサーシップ契約: プロゴルフ選手は、ゴルフ関連の企業や他のブランドとスポンサーシップ契約を結ぶことがあります。これには、ゴルフ用具メーカーやアパレルブランド、スポーツウェアメーカーなどが含まれます。特定のブランドの服装や用具を着用・使用することで、選手は商品やブランドを宣伝し、代わりに報酬を受け取ることが一般的です。
- エキシビションやチャリティイベント: プロゴルフ選手は、エキシビションマッチやチャリティイベントに参加し、参加費や賞金を得ることがあります。
- メディア・広告出演: 一部のプロゴルフ選手は、テレビ番組やラジオ番組、CM、オンラインコンテンツなどに出演し、報酬を得ることがあります。
- ゴルフコースやアカデミーの所有・運営: 成功したプロゴルフ選手は、自分の名前を冠したゴルフコースやゴルフアカデミーを所有・運営する場合があります。これにより、収入を得ることができます。
- 著作権収入: 一部のプロゴルフ選手は、自伝やゴルフ指南書などを執筆し、著作権収入を得ることがあります。
- その他の事業投資: 一部のプロゴルフ選手は、ゴルフ以外の事業にも投資し、収入を得ることがあります。
■ 納税額に基づいた推定年収
(写真) 日本歴代優勝回数記録をもつジャンボ尾崎さん
【 尾崎将司 (ゴルフ)さんの推定年収 】
- 年度 / 順位 / 年収額 (万円)
- 1975 / 6位 / 3449
- 1976 / 3位 / 4696
- 1977 / 3位 / 5323
- 1978 / 7位 / 3914
- 1980 / 4位 / 8007
- 1981 / 12位 / 5708
- 1983 / 18位 / 6324
- 1986 / 2位 / 19962
- 1988 / 2位 / 14688
- 1989 / 9位 / 10590
- 1991 / 13位 / 12216
- 1992 / 4位 / 17814
- 1996 / 7位 / 30039
- 1997 / 6位 / 36150
- 1998 / 2位 / 14688
関連記事 申告所得額 (1975年~1982年)
関連記事高額納税額 (1983年~2004年)
※ 自治体から公表されたデータに基づいています
尾崎将司さんは、1998年に高額納税者リストにランクインしています。当時の推定年収は、14688万円です。
■ 尾崎将司さんの年収
ジャンボ尾崎さんは、最多優勝と最年長優勝記録を持っています。
内訳は国内112勝、海外1勝で、1973年国内ツアー制度以降、94勝しています。国内ツアーの永久シードが25勝以上なので、とんでもない記録です。
トップゴルフ選手は、当時から高額納税者番付にランクインするなど高額年収を得られるスポーツの代表格です。
1970年代前後こそ5000万円前後(当時の物価でいえば高額)、1980年代後半には1億円を越え、1996年、1997年には3億円を越えていたことが判明しています。
■ 尾崎将司さんの近年の主な仕事
(写真) ゴルフ選手の育成に尽力中
ジャンボ尾崎さんは、「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー」を主宰。ジュニアゴルファー育成のため、機会の創出・サポート環境を提供し、日本のゴルフ界を牽引する若手ゴルファーを育てています。同アカデミーからは、近年は 原英莉花、笹生優花、西郷真央と次々にスター選手が生まれているそうです。
また現役プロゴルファーとして50年以上活動中で、ゴルフが生きがいだそうです。シニアツアー出場にこだわり、年齢制限には従わないそうです。
■ 尾崎将司さんの近年の年収
ジャンボ尾崎さんの近年の推定年収は2000万円以上。
ゴルフアカデミーからの収入やシニアツアー獲得賞金などは大きな儲けになっていないと考えられ、スポンサー収入が主な収入源であると考えられます。
ジャンボ尾崎さんは、2019年には複数のスポンサー契約を結んでいることが明らかにされています。
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今から40年ほど前のある日、地元習志野台のジャンボ邸を小学低学年の仲間でサインをもらいに訪ねました。数々のスーパーカーが並び、ドーベルマンやシェパードの番犬がいる夢のような御殿でした。恐る恐るチャイムを鳴らすと奥様が出てきて「ジャンボは遠征中で不在なのよ」と優しく応対いただきました。懐かしい思い出です。その後、数々の時代を経て、再びジャンボ軍団の拠点が整っている様を拝見し、勇気や元気をいただきました。これからも応援させていただきます。