日本映画の歴代興行収入ランキング(全 444 作品)

歴代邦画作品の人気度をまとめて比較したい方に向けて、
1975年~2022年までの「日本映画の歴代興行収入ランキング 」をまとめました。
「 興行通信社 」出典
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映画に関連する情報の発信を主な事業内容とする日本の企業。設立当時から自社で映画業界紙『日刊興行通信』を発行して映画に関する様々な情報を発信しており、自社の公式ホームページでも『CINEMAランキング通信』として、映画の観客動員数と興行収入の記録を確認することができるようになっている。
■ ランキング算出方法
興行通信社の公開している年度別の興行収入記録から、独自にデーターを統合。邦画作品(※アニメも含む)に絞ってランキング化。
■ このランキングから分かること
(邦画の中で、)劇場での収入が多い444作品
※ 2022年10月16日時点のデータ。現在公開中の映画、再上映されている人気映画などは変動します。
※ 興行収入が15億円以下の作品は、含みません。
※ シリーズものの興行収入の比較が簡単にできます。
歴代興行収入ランキング ベスト 444
- 【検索窓】に [タイトル名(コナン)] ・[公開年(2022)] などを入力することで、該当のデーターが表示
- 各項目毎に並び替え可能
興行収入から得られる関係各社の収入
図:興行収入の配分割合
■ 興行収入と配給収入
- 興行収入は、映画館の入場料金収入
- 配給収入は、映画(制作・配給)会社の収入 ※ 興行収入-映画館の取り分を引いた値
興行収入のうち、映画館の取り分は、約50%でほぼ固定。
残り50%の配給収入は、配給会社(10-30%※ )と制作会社(残り20-40%※ )に分配されます。
※ 各社の取り分の割合は、実績や宣伝方法などで異なります
■ 映画産業で大きな利益を出すのは難しい
- 映画館は、固定経費(好立地に大型設備投資など)も高く、50%の取り分だけでは、ほとんど利益なし。売店売上を含めて利益を出す。
- 配給会社は、宣伝を大がかりにやれば、利益が減少。近年は、アニメやドラマ、リメイク作など既存ファンがいる作品に偏る。
- 制作会社は、制作費(キャスト出演料や撮影セット一式)が膨らめば、利益が減少。近年はアニメ映画の製作費も増加傾向。
映画産業で大きな利益を上げることは、並大抵のことではありません。
映画制作はヒットが読めず、ギャンブル性が高いです。
そのため「製作委員会形式」と呼ばれる複数企業からの出資を集い、制作することが多いです。
■ 映画1本あたりの平均製作費
- 日本映画の平均制作費は5000万円
- 劇場公開作品の平均制作費は、3.5億円
- 邦画の最大制作費はジブリ「かぐや姫」の50億円
劇場公開されるような邦画の平均製作費は、約 3.5億円。邦画の最大制作費はジブリ「かぐや姫」の50億円です。
製作費を20億円もかければ、歴代10作品にランクイン。超大作映画と呼ばれます。
※ 日本企業出資、ハリウッド制作の日本作品は除く
ただ、お金をかければヒットするわけではく、ジブリの「かぐや姫」興行成績が25億円で、最終成績は、25億円以上の大赤字。
低予算(300万円)で制作した「カメラを止めるな!」は興行成績が31億円で異例の大ヒットとなりました。
■ 主演キャストの出演料
- 劇場公開する作品の主演・・100~300万円
- 話題作、意欲作など大作主演・・300~500万
- 連続ヒットしている超大作の続編・・500~1000万円
映画キャストの出演料は、製作費から捻出されます。主演キャストでも、1本で何千万円の出演料を貰えることはありません。
邦画の場合、主演で1000万いけば破格のオファーです。ハリウッド映画と比べるとターゲット市場が小さく、キャストの出演料が1桁も2桁も異なると言われています。
邦画にたくさん出演している実力派俳優・女優よりも、民放番組やCMに出演するTVタレントの方が高給取りです。
※ 映画やドラマ出演でタレントの知名度・人気度を高めて、企業広告やCM出演で売上を回収するというのが、一般的な芸能人の売り方です。
ディスカッション
コメント一覧
歌手さだまさしさんの意欲作「映画 長江」は、製作費が27億円で、興行収入が5億円の大赤字になりました。
さだまさしさんは、利子をふくめると30億円以上の借金を背負っています。
邦画制作は、ハイリスク・スモールリターンです。