収入トピック
■歌手(バンドマン・ユニット)の年収・収入事情
歌手(バンド・ユニット) の平均年収は200万円から300万円 (統計の取り方で大きく変わる)ですが、ピンキリです。大きなヒットを生み出すことが出来れば、億を越える大きな収入が得られるケースもあり 、夢のある職業です。一方で音楽活動での収入が100万円以下 の歌手または演奏メンバーも多くいます。歌手という職業全体でみても、バンドやユニットという多人数の形式は、収入面では、平均を下回ると考えられます。
音源販売やライブの売上などが主な収入源ですが、メンバー間で収益を分けることになるため、人数が多いほど、1人が受け取れる金額は少なくなります 。そのため同じ位売れている場合、ソロミュージシャンの方が高収入であることが一般的です。また楽曲作成を特定のメンバーが行っている場合、メンバー間で大きな収入格差が生まれるケースも存在します。楽曲を作成しているメンバーは、ヒットに応じて印税収入を手にすることが出来るためです 。過去の高額納税番付においても、メンバー間の格差が反映されています。
【歌手の主な収入形態】
ヒット曲の数と人気度: ヒット曲が多く、人気があるほど、CDの売上やライブの集客が増えるため収入が増える傾向があります。
ライブ活動: ライブやコンサートの開催で収入を得ることが一般的です。集客力やチケットの価格、開催頻度などが影響します。
メディア露出: テレビやラジオなどのメディアへの出演やCMなどの仕事も収入源になります。
特別イベントや講演: 特定のイベントや講演の出演料も一部の歌手にとって収入源となります。
レコード会社との契約条件: 契約の内容によっては、アーティストの売上から一定の割合が歌手に支払われる場合があります。
特許権や著作権: 自作曲や作詞などの著作権や特許権によって、収入を得る場合があります。
※人気バンドで例を出せば、ミスターチルドレンの作詞・作曲・ボーカルをつとめる桜井和寿さんの2003年納税額 が、1億1407万円。その他メンバー(鈴木さん、中川さん、田原さん)の納税額が、2150万円前後。 同様にサザンオールスターズの作詞・作曲・ボーカルをつとめる桑田佳祐さんの2003年納税額 が、1億4955万円。その他メンバー(関口さん、松田さん、原さん、野 沢さん)はギャラが統一で、納税額は、2000万前後。メンバー間で、収入格差があることが分かっています。
※一方で、 B’Zやゆず、DREAMS COME TRUEのように、作詞・作曲を分担、または共同で行っている場合は、メンバー間で格差が少なく、ほぼ同じ収入を得ているようです。また大人数ユニットで、 作詞、作曲、プロモーション等を外部に任せている場合、売上が良好であっても、収入面では大きく稼ぐことはできません。アイドルユニットや、ダンスユニットなど事務所が全面プロデュースするユニットなどは、売れていても、メンバーの収入面はあまり多くはありません。
■ GLAY TAKURO 推定年収は?
(写真)「GLAY」のTAKUROさん
TAKUROさんの推定年収は、全盛期は最低でも5億円以上。
近年でも数 億円と高額な年収を得ていると考えられます。
GLAYは、1994年のメジャーデビュー以降、バンドとしてCDセールス、ライブ動員数など日本の音楽シーンをリードし続け、数々の金字塔を打ち立ててきました。全盛期のセールスから推測される年収額は、10億円とも20億円とも推測されています が、当時の所属事務所からの搾取もあり、詳しい金額は不明です。
■ GLAY TAKURO 収入・収入源は?
TAKUROさんの収入源は、音楽活動が中心です 。過去に作詞作曲した楽曲からの印税収入、アーティスト活動を通した出演料等が主な収入源です。
また自身が代表取締役 を務める会社「loversoul music & associates」で、社長業を行っています。 同社では、 アーティストのプロデュースや楽曲提供を行っているそうです。
GLAYのYouTubeチャンネルから得られる総収入は、約6000万円 。これを直近1年間で分析すると、年収は約845万6793円 と見られています。
GLAYのファン層がデジタル世代ではないため一概にはいえませんが、近年人気のアーティストと比較すると、人気はそこそこといった数字です。
■ GLAY TAKURO 出演料・ギャラは?
TAKUROさんの出演料やギャラについては公表されていません 。GLAYの人気や実績、TAKUROの活動歴を考慮すると、高額なギャラを得ていると思われます。
TAKUROさんは音楽活動以外でも、テレビ番組やラジオ番組などに出演することがあります。
■ GLAY TAKURO 最近のお仕事は?
(写真)GLAY ライブ 2024年
TAKUROさんはGLAYでの活動に加えて、他のアーティストをプロデュースしたり、楽曲提供などを行っています。
GLAYの活動としては、2022年(オンラインライブ)、2023年(通常のライブ)開催されました。GLAYとしてリリースする楽曲は、現在でも年間数曲(3~5曲)あり、大型タイアップが多いです。
またソロアーティストとしても活躍していて、自身が経営する事務所「LOVERSoul Music & Associates」のアーティストの作品制作に携わったり、コンサート企画のプロデュースを手がけています。
■ 過去の納税額から導かれる推定年収
(写真) 伝説の20万人有料ライブ
【 TAKUROさんの推定年収 】
年度 / 順位 / 年収額(万円)
2000 / 14位 / 24171
2001 / 16位 / 24333
2002 / 12位 / 24192
2003 / 11位 / 24189
2004 / 13位 / 24243
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高額納税額 (1983年~2004年)
※ 自治体から公表されたデータに基づいています
TAKUROさんは、2000年代に入り、高額納税者番付でランクイン。当時の推定年収額は、約2.4億円 。
当時はGLAYの全盛期。1999年に『GLAY EXPO ’99 SURVIVAL』 では単独アーティストによる有料ライブの世界記録となる20万人を動員するなど、社会現象を巻き起こしています。
1999年の千葉・幕張でのライブ以降も「GLAY EXPO」と題し、2001年には東京、2日間で10万人、北海道で10万人、福岡では8万人。2004年には、大阪で10万人。当時のライブ動員記録を次々と塗り替えています。 また、日本国外でもライブを開催するなど、根強い人気がありました。
TAKUROさんの納税額はほぼ一定額で推移 。自身が法人をつとめる事務所から定額を役員報酬として受け取っていた と考えられます。
そのため実際の収入は、もっと高額であったことは確かでしょう。
■ (参考)GLAYメンバーは事務所に搾取されていた
(写真)GLAYメンバーの4人
TAKUROさんを中心としたGLAYメンバーは、当時の 所 属事務所に搾取されて いました。
GLAYが作成した曲の権利(計147曲)は、当時の事務所が全て所有 。印税配分もひどい契約だったようです。
(1994年デビュー)2005年に事務所から独立後も、自分たちが過去に作った楽曲をライブ等で用いる場合、事務所に使用料を払って使っていたそうです。
2009年に業を煮やしたGLAYメンバー(TAKUROさん)は、元所属事務所を裁判で訴えます。
結果は勝訴。曲の権利とともに、計6億7000万円の賠償金 を受け取っています。
現在では活躍に見合った報酬を受け取っているGLAYですが、当時は所属事務所による搾取もあり、活躍に応じた収入を得られていなかったようです。
曲を作っているTAKUROさん(※)以外のメンバーであっても、数千万円規模で納税(ランキング圏外)。1億円をゆうに超える収入 があったと推測できます。
いかにGLAYの全盛期が売れていたのかが伝わってくるエピソードです。
※ 前述の通り、TAKUROさんの納税額から導かれる年収は、推定2.4億円。実際はもっと大きかったと考えられています。
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