収入トピック
■ 力士(お相撲さん)の年収・収入事情

(写真)関取(70人)以外は、給料なし
力士の収入源は、大きく3つあります。
① 力士の基本給(一定額支給)
十両以上の力士(関取)の年収(基本給)は、1300万円~3600万円です。横綱、大関以下の幕内力士、それに十両の関取には毎月給与が支給されます。横綱の給与が月額300万円、年額では3600万円です。大関の給与が月額250万円、年額では3000万円です。関脇、小結の三役が月額180万円、年額2160万円です。幕内が月額140万円、年額1680万円、十両が月額110万円、年額1320万円です。ボーナスはありませんが、賞金がボーナスの代わりです。

(写真)旗1本で3万円
② 力士の賞金・報奨金
基本給にプラスされる各種手当と賞金も、成績が良く番付の高い力士ほど多くもらっています。各場所で優勝すれば1,000万円の賞金が与えられるほか、殊勲賞、敢闘賞、技能賞の賞金が200万円。商品名や企業名が描かれた旗が土俵に立つと、1本につき3万円が力士に入るそうです。
③ 力士の副収入
広告やメディア出演に伴う契約料や出演料も力士の収入となります。現役力士がCMやテレビ特番に出ているケースは数は少ないですが、過去に白鵬や欧洲、高見盛などは大手食品メーカーのCMに出演しています。そのため出演自体は認められているようです。また力士には、タニマチという「無償の個人スポンサー」がついているケースがあります。タニマチにもいろいろありますが、力士との食事1回50~100万、外遊1回300万(経費はタニマチ持ち)の他、優勝した際に多額の金銭を包むケースもあるようです。人気力士が億超えという収入を得ているのは、こういった副収入があるからでしょう。
ちなみに、幕下以下の力士は、給与がありません。本部(各部屋)から育成員手当が少額(年間50万~100万)貰えます。食事つき、宿つきの大部屋で共同生活をしているため、手当の中から生活費を捻出しなくても良いそうです。
■ 納税額に基づいた推定年収

(写真)歴代屈指の人気を誇る大関 貴ノ花
【 貴ノ花 利彰 (大相撲)さんの推定年収 】
- 年度 / 順位 / 年収額 (万円)
- 1981 / 14位 / 5546
関連記事 申告所得額 (1975年~1982年)
※ 自治体から公表されたデータに基づいています
貴ノ花(花田 満)さんは、1981年に高額納税者リストにランクインしています。当時の推定年収は、5546万円です。
■ 貴ノ花 利彰さんの年収
貴ノ花さんは、角界のプリンスと呼ばれた人気大関です。真っ向勝負。最後まで勝負を諦めないひた向きな土俵態度で常に大相撲ファンを熱狂させた。鍛え上げられた柔軟な足腰とそこから生まれる独特な粘り腰で数多くの名勝負を生み出しました。
関取としての最高位は大関(年収3000万円)ですが、納税上の推定年収は、5000万円オーバー。スポーツ史上屈指の人気を誇ったこともあり、多くの収入を得らていたと推測されます。
■ 貴ノ花 利彰さんの近年の主な仕事
貴ノ花さん引退した1981年より年寄・鳴戸を襲名し二子山部屋の部屋付き親方となっています。翌年藤島に改名し、二子山部屋から独立し、藤島部屋を起こす。親方として、大関貴ノ浪や関脇安芸乃島といった関取を育て、更に2人の息子花田勝と花田光司が入門し話題になりました。
貴ノ花さんは、残念ながら 2005年5月30日に亡くなっています。享年は、55歳です。
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